看護師の休日日数

年間休日数が多い職場を見分けるには?

年間休日数を左右する休暇の種類

年間休日数を左右する休暇の種類

休日数の多さに重きを置いて転職先を探すなら、年間休日数を左右する特別休暇の有無にも注目してみるといいでしょう。職場によっては、多様な種類の特別休暇を独自に設けているところがあり、年間休日数にプラスして取得することができます。

職場ごとに異なる休暇の種類

休日数の多い職場での仕事を望んでいる場合、大抵の方が求人募集要項の年間休日数のみを確認しがちです。しかし、年間休日に含まれない休暇も存在するため、同時に休暇の欄にもしっかり目を通しておくほうが良いでしょう。
そもそも、求人募集要項に記載されている年間休日には、看護師の週休と国民の祝日のほか、年末年始休暇や夏季休暇、ゴールデンウィーク休暇、創立記念日といった就業規則に定める所定の休日分が特別休暇として含まれています。設定されている休暇の日数は、職場によって異なっていることがほとんどです。もしくは、特別休暇さえもない職場もあります。できれば、特別休暇の種類が多く、日数を多めに設定されている職場を選択したいところです。
注目すべきは、年間休日に含まれない一部の特別休暇の有無でしょう。というのも、慶弔休暇や病気休暇、リフレッシュ休暇、アニバーサリー休暇、教育訓練休暇といった職場独自で設定した特別休暇については個別で取得する仕組みとなっており、年間休日にプラスして増えるようになっています。特に、規模の大きい職場や運営母体が安定している職場であれば、こうした年間休日に含まない独自の特別休暇が設けられていることが多いです。求人募集要項をチェックする際は、プラスアルファで取得できる特別休暇の有無と種類、日数に注目してみると良いでしょう。
ちなみに、休暇には特別休暇のほかにも子の看護休暇や産後休暇などの法定休暇がありますが、これは法的に休暇を取ることが可能というだけで、年次有給休暇以外の法定休暇については雇い主の支払い義務は発生しません。別途、手当金や給付金として受け取れる可能性もあるため、募集要項をしっかり確認しておきましょう。

施設形態で休み方は異なる

看護師が働く場所はさまざまありますが、その施設形態ごとにある程度の休み方が定まっていることも知っておく必要があります。たとえば診療所や無床クリニックで働く場合、勤務時間は日勤帯がほとんどです。休診日や午後診療の時間帯などは職場によって異なりますが、夜勤や突発的な残業はほとんど発生しません。日曜日と祝日は定期的に休みで、お盆や年末年始といった長期休暇もほぼカレンダー通りに休めます。ただし、少人数規模のスタッフでシフトを組んでいることが多く、希望休みを取りにくい場合もあるでしょう。
一方で、大規模な病院の場合は、勤務する看護師の人数が多く、業務をカバーできる環境が整っているため希望休みを取りやすいのが魅力です。ただし、夜勤を含む常勤として働く場合は、交代制やローテーションによって休日の取り方が異なってきます。年間休日としては120日以上を取得できる病院が多いですが、負担のかからない休日の取り方が可能かどうかも下調べしておく必要がありそうです。