看護師の休日日数

看護師の休日の仕組みと違いについて知ろう

「4週8休」と「週休2日」の違い

「4週8休」と「週休2日」の違い

求人情報を見ると「4週8休」とよく記載されていますが、どういう意味なのか正しく理解しているでしょうか。一見すると週休2日制と同じように思われますが、必ず週に2日休める、というものではありません。看護師の休日の仕組みについて見ていきましょう。

休日の仕組み

労働基準法では「1日8時間・1週40時間」の勤務が原則「法定労働時間」として見なされています。その中で最も一般的な休日パターンが労働時間を1週間ごとに区切り、その中で週2日の休日を設ける「週休2日制」です。それに対し、看護師の一般的な休日パターンは「4週8休」です。これは単位となる期間を4週間とし、その期間の中でどこかに8日の休日を設ける、というものです。看護師は日勤と夜勤のシフト勤務が一般的で勤務時間が変則的なため、多くの施設では4週8休のような変則労働時間制を採用しています。

4週8休の休日日数

4週8休を採用している場合の休日日数は大体104日ほどです。看護師の平均休日日数と比べると少なめですが、これは祝日や夏季休暇、年末年始などを含めない最低年間休日日数、つまり年間公休です。夏季休暇や年末年始の日数によってはもう少し多くなります。具体的な日数や祝日の扱いについては職場によって異なるため、転職の際は「転職の際は祝日を休日としているのか」「夏季休暇や年末年始休暇の日数はどれくらいなのか」をよく確認しましょう。

有給休暇の消化率も要チェック

休日日数だけでなく有給休暇の消化率も必ずチェックしておきましょう。4週8休の場合は、就業規則で決められている年間の休日日数は大体104日ほどです。しかし、有給休暇を合わせるとこの日数よりも休日が多くなります。初年度の有給休暇を10日と仮定すると、夏季休暇や年末年始を除いても114日の休日を取ることが可能になります。ただし、実際に有給休暇が取れるかどうかは職場の雰囲気にもよります。
有給消化率が50%の職場だと、設定されている日数である「10日」をすべて取得するのは難しいでしょう。周りに気を遣ってしまいますし、場の空気を読まないことで孤立してしまう可能性もあります。応募する前に有給休暇の消化率がどのくらいなのかも確認しましょう。詳しい情報が求人情報に掲載されていない場合は面接の際に直接確認するといいでしょう。有給休暇の消化率がどのくらいなのか、おおよその見当をつけることができれば実際の休日日数もイメージしやすくなります。
看護師は心身が疲弊しやすいハードな仕事です。適度に休息しなければ長く働き続けることは難しくなってしまいます。休日日数は働きやすさにも大きく関わってくるため、年間公休はもちろん、長期休暇の日数や有給休暇の消化率は見逃せないポイントです。