平均の休日日数
看護師は一般企業のように土日祝日が必ず休日になるわけではありません。勤務も日勤と夜勤のシフト制で勤務時間が固定されているわけではありません。職場によって休日日数が変わるため、「疲れがしっかり取れるように休日が多いところで働きたい」と思っている人もいます。
看護師の平均休日日数は?
日本看護協会が実施している2017年度の「看護職のワークライフバランス インデックス調査」によると、看護師の平均休日日数は118.13日でした。それに対し、厚生労働省が行った「就労条件総合調査」によると一般企業の平均休日日数113.7日、と看護師よりも4.43日少なく設定されていました。
また、上記の調査によると最も多い休日日数が120~124日で全体の28.5%、それに125日以上(24.2%)、100~109日(17.9%)、110~114日(15.5%)、115~119日(9.2%)、99日以下(4.8%)と続いています。バラつきはあるものの、全体の半数以上の職場では休日日数を120日以上と就業規則で定めているようです。
年間休日を増やす方向にシフト
休日日数を120日以上とする職場は年々増加しています。日本看護協会では就業規則で定められた所定の年間休日を、2010年~2015年の6年間に渡って調査したところ、休日日数が120日以上の職場が2012年には27.8%でしたが、2015年には55.4%まで増加していました。反対に、休日日数が109日以下の職場は2012年は17.3%、2015年は15.4%、と減少していることから、業界全体で休日日数を増やす方向であることが読み取れます。
職場形態による休日日数の違い
職場形態ごとの休日日数についても見ていきましょう。看護師の職場は病院やクリニックなど色々ありますが、ここでは規模の大きい総合病院と地域に密着している個人クリニックを比較していきます。それぞれ種類ごとに20職場ほどピックアップし、平均休日日数を算出します。
まずは総合病院から見ていきましょう。20職場の休日日数を平均すると約114.3日でした。そのうち、最少休日日数は94日、最多休日日数は125日でした。次はクリニックです。20職場の休日日数を平均すると約97.9日で、そのうち最少休日日数は70日、最多休日日数は130日でした。
どちらも最少休日日数と最多休日日数の差が大きいのですが、クリニックの方がより大きな差がついています。クリニックの方にバラつきがある理由は休日日数などの勤務条件は院長が独自の裁量で決めることが多いからでしょう。
看護師は一般企業に比べると休日日数は多めですが、このように職場によってバラつきがあるため、よく検討した上で転職するかどうかを決めましょう。